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 レース7日目、レグ5 リエゾンは210km、
SS530kmの計740km、
SSスタート前に競技車両の入念なチェックを・・・
湿度は低いとはいえども暑さの苦手な私め、
車のチェックをしているだけでも額から汗が。。。


 ちなみに本日走行する競技区間は、とにかく無限に広がる砂漠地帯、
おまけに砂丘越えもふんだんにあり、私めの相棒、

ジムニーで走りきれるのか?

と、不安が付きまとう。


 小さいボディーには大型のガソリンタンクやらスペアタイヤ、
工具、サンドラダー、ジャッキなどが積み込まれており、

どこから如何見ても過積載状態。。。



 今回は長距離を走行するためにバックドアを含め、屋根にもスペアを積み、
計3本のスペアタイヤで競技に。


 スタート時間となり、シトロエン、三菱のワークスはとっくにスタート、
のちにプライベーターが順々にスタートしていくが、
レース開始直後の道のりはフラットな砂漠が広がり、
2分間隔のスタートでもあっという間に前車の姿が見えなくなる。


 いよいよ私めの順番となりスタート地点を出発・・・
ジムニーのF6Aエンジンが唸りをあげて
重いジムニーの車体をジワジワと加速させていく。


 そして私めの隣に座るコ・ドライバーは見たことのない外国人、
しかも片言の日本語で色々と話しかけてくる。。。


 レース開始直後は見通しの良いルートということもあり、
ジムニーも砂漠の上で快調に90~100km/hで速度をキープ。


 660ccのエンジンとはいえどもチューンしたエンジン、
加速は厳しくともスピードに乗ってしまえば何とか・・・ 
後からスタートしてくるカミオンには追いつかれないかと。。。


 走りやすいルートは長くは続かず、砂丘地帯に突入!
それまでの4WD Hiから4WD Lowにレバーを切り替える。


 快調に飛ばしていた時のエンジン音とは違い、
断末魔のような重くて不気味なエンジン音が車内に響き渡り、
砂丘の数々をトコトコと乗り越えていく。


 過積載状態とはいえどもジムニーなかなかの走破性、
他の競技車両から比べてしまえば過積載とはいえども車重も軽く、
スタックし難いのかもしれませんが、
途中、砂漠のワナに嵌った競技車両や2輪車などを追い抜いていく。


 砂丘越えを抜けるとフラットな砂漠地帯が広がるも
コ・ドライバーの様子が・・・

「CP(チェックポイント)通り過ぎちゃたよッ!」

片言の日本語で言われ、私めも「バカヤロー!」といった気分にもなるも、
いまさらCPに戻る気にもなれず、ペナルティーを覚悟の上、
本日のゴール地点を目指す。


 せっかくノーミスでここまで来たのにCP不通過では
かなりのペナルティータイムが加算され、総合順位もガクンと下に落ちる。


 何時間のペナルティーが加算されるか分からないが、
せめて、1分2分でも早くゴールに着くためにジムニー、
フルスロットルで砂漠地帯を爆走!


 好調に走り出して数分、いきなりコ・ドライバーが

「危ない!この先、コーション、崖よ、崖ッ、崖~ッ!!」

そんなことを言われても急に止まれるはずもなく、
フルブレーキをかけるも砂漠の上を滑走・・・

ジムニー、崖の上からダイブ!!



 ノーズを下に向け落下するジムニー、瞬時に私め目を瞑る。
ただラッキーなことに着地地点は砂と言うことで、
ショックは緩和されたものの、そのまま車は前転、真ッ逆さま、
そして何か私めのオデコにぶつかるモノが・・・  
恐る恐る目を開けると・・・









































「パパ~、パパぁ~朝だよぉ~!」

と私めの額を叩く娘チャンでありました・・・
やっぱり前夜、

パリ・ダカールラリーのDVD

を見たのが災いした様で。。。(嘆)